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台風

日本では、8月から9月を中心に、いくつかの台風が接近あるいは上陸します。日本は、山がちな地形のため川の流れが急で、台風などで大雨が降ると、さまざまな水害や土砂災害が発生し、大きな被害を受けることがあります。台風シーズン前には十分な備えを整えておきましょう。

 

台風のメカニズム

台風・集中豪雨はどうして起こるの?

8月から9月にかけて、多くの台風が日本に接近、あるいは上陸します。山がちな日本は、川の流れが急なので、台風によって降雨量が増えると、さまざまな災害が発生する可能性があります。

台風発生のメカニズム

熱帯などの海域では、太陽の強い日射により海水温が高くなっているため、海上で上昇気流が発生しやすく、大量の水蒸気が反時計回りに渦を巻きながら上空に昇っていきます。多量の水蒸気を含んだ下層の空気が上空で集まり、多数の積乱雲が発生。その積乱雲が集まり渦が大きくなると熱帯低気圧となり、それが発達すると台風になるのです。

 

 

熱帯の海上で発生した水蒸気が反時計回りに渦を巻きながら上昇。水蒸気が雲を作り、やがて積乱雲に成長。

積乱雲が多数まとまり、渦がどんどん大きくなっていくと、積乱雲が熱帯低気圧となり、さらに台風へと変化。


台風の被害

台風によって起きる被害

台風によって降雨量が増えると、水害や土砂災害などの災害が発生する恐れがあります。住んでいる場所の地質や地形によっては、被害の規模が大きくなる場合もあるので、注意が必要です。

 

 

水害

台風によって大量の雨水が川に流れ込むと、川の水が堤防や川岸を越えてあふれ出すことがあります。そうなると、周辺の家の中まで水が入ってきたり、家のものが流されてしまったり、流れてきたものにぶつかったりする可能性があります。急な増水によって、川の中州に取り残されることも考えられます。


また、台風や発達した低気圧が通過すると、潮位が長時間にわたって平常よりも高く上昇することがあり、波が堤防を乗り越えて陸地に入り込んでくることがあります。高潮は広い範囲で海岸線から一斉に海水が流れ込むため、河川氾濫よりも被害が大きくなる可能性があります。


内水氾濫(ないすいはんらん)

大量の雨が降ると、地面にしみ込まず地表に溜まることがあります。それらの水は低いところに流れ、道路や田畑などで冠水を引き起こします。

道路が舗装された都市部では、雨水が排水溝や下水道をあふれさせたりすることもあります。地下街や地下室に人が閉じ込められたり、道路や鉄道の下を通る道路で車が動かなくなる事故も発生しています。


土砂水害

大量の雨が降ると、山やがけが崩れたり、水と混じり合った土と石が川から流れ出す土砂災害が発生する恐れがあります。中でも発生件数が多いのが「がけくずれ」。前触れなく発生し、スピードも速いため、たくさんの被害が生じます。ほかにも地面の層が広い範囲に滑り落ちる「地すべり」や、大量の土砂や岩石が流されてくる「土石流」などの災害が発生する恐れがあります。


強風災害

台風の接近に伴って、強風が吹きはじめます。強風は木造の家屋の倒壊や農作物の被害を招き、その強さによっては自動車や列車などが転覆することもあります。また、看板や瓦などが飛ばされることで、人が死傷したり、建物が壊れたりする事故も発生します。

ほかにも、鉄道や船をはじめとした多くの交通機関の交通障害、送電線や送電施設に問題が起こり広い範囲で停電が発生するなど、強風によって社会的機能がまひしてしまうこともあります。

 


受付の多い事故形態

台風の後に、弊社にご連絡をいただく事故受付の例です。ご注意ください。

  • 風にのった飛来物の衝突
  • 強風による瓦のずれ、ずれた箇所からの雨漏り
  • 強風による樋(とい)の変形
  • 屋外設備装置、付属建物(車庫・物置)の転倒
  • 浸水
  • 土砂崩れによる家屋の倒壊、破損、汚損
  • 給排水管の詰まりによる逆流

台風への備え

台風への備えは大丈夫?

台風などで降水量が増えると、水害や土砂災害などが起きる危険性が高まります。日頃からの備えと、発生時にどのように対処するかをあらかじめ考えておくことで、被害を軽減することができます。

 

 

調べておこう!!

土砂災害危険箇所はないか?

各都道府県では、土砂災害が起きる可能性がある場所を「土砂災害危険箇所」として公表し、看板などを立てて注意を呼びかけています。住んでいる地域の役所に問い合わせて、該当箇所があるかどうかの確認をしておきましょう。

過去の被害状況は?

住んでいる地域で、過去に水害や土砂災害があったかどうかの確認をしておきましょう。住んでいる地域の役所に問い合わせるか、市町村のホームページなどで確認しておきましょう。

ハザードマップの確認

住んでいる地域で水害や土砂災害が発生する可能性がないか、市町村が作成をしているハザードマップで確認できます。国土交通省の「ハザードマップポータルサイト」でその所在を確認しておきましょう。


 

家でできる備え

台風によるライフラインの停止に備えて、ある程度の水や食料など防災グッズを用意しておきましょう。また、家屋の修繕・補強も早めに済ませておきましょう。
強風に備えて、窓ガラスが割れて飛び散らない様に飛散(ひさん)防止用フィルムを貼ったり、外壁や屋根などを補強したりして備えましょう。
また、大雨による浸水の危険がある地域ではあらかじめ、重要な家財道具や非常備蓄品などを建物の2階などの高いところに移したり、水の浸入を防ぐための土のうなどを準備しておきましょう。

日頃の備え

  • 屋根瓦、トタン板などの破損がないかを確認する
  • 屋根、壁、窓からの雨漏りがないかを確認する
  • アンテナの傾き、固定の緩みがないかを確認する
  • プロパンガスボンベが固定されているかを確認する
  • エアコン室外機が固定されているかを確認する
  • 雨どい、側溝、ベランダの排水溝の詰まりはないかを確認する
  • 雨戸がない窓ガラスに「飛散防止用フィルム」を貼る
  • 浸水するおそれがある家屋は土のうを準備する

直前に対応できる備え

  • 庭、ベランダの飛びやすい物は片づける
  • 植木は固定する
  • 植木鉢は室内に入れる
  • 物干し台は倒し、物干し竿は地面に置く
  • ガレージのシャッターは完全に降ろして施錠する
  • 窓はすべて施錠する。雨戸をしめる
  • 雨戸がない窓は周囲をテープで目張りする(サッシのレール部に新聞紙を棒状に丸めて置く)
  • 風呂の浴槽に水をためる
  • 携帯電話を充電しておく

台風への対応台風発生!

その時どうする?

実際に台風が発生したときにどうすればよいか。ポイントとなるのは、素早く正確な情報を収集し、あわてず落ち着いた行動を取ること。過去の事例などから、危険を察知することで被害を避けることができます。

 

STEP1 警報・注意報

大雨による災害に巻き込まれないようにするためには、ラジオやテレビ、気象庁のホームページで発表される、防災気象情報を有効に活用することが必要です。避難が必要な場合には、ケーブルテレビやラジオ、携帯電話へのメールや防災無線などを通じて情報が発せられることもあります。

 

STEP2 危険な場所から離れる・近づかない 

台風などで強風や降雨量が増えることが予想される場合は、できるだけ外出を避けましょう。しかし、外出しているときに強風・大雨に遭遇してしまうこともあります。その場合、危険な場所にいるならただちに離れる、危険な場所には近づかないことが大切です。

地下は避ける

強い雨が降り続けると、地面にしみ込まなかった雨水が、低いところに一気に流れ込みます。都市部では、地下街や地下鉄の駅、地下室や地下のガレージなどに流れ込んでいく可能性があります。浸水すると水圧でドアが開かなくなる可能性もあるので、注意が必要です。

川から避ける

大雨が降ると、急に川の水かさが増えます。上流にあるダムで放流が行われると、驚くほどの速さで増水することもあります。避難を呼びかけるサイレンが鳴らなくても、危険を感じたら素早く川辺から離れるようにしましょう。


がけ

土砂災害は前触れなく発生することが多いため、雨が長時間にわたって降り続いた場合には、土砂災害危険箇所に指定されている場所はもちろん、危険ながけには近寄らないようにしましょう。

冠水した道路

道路が冠水すると、道路との境目が見えなくなり、側溝などに落下してしまう可能性があります。また、水圧によってふたが開いてしまったマンホールに転落する可能性もあるので、必要以上に歩き回ることは避けた方がよいでしょう。


雨は日常的なものですが、長雨になったり、激しくなったりすることで、思わぬ被害が発生します。市町村が公表しているハザードマップを基に、自宅や学校、職場など、普段の行動範囲の中で、水害や土砂災害などの可能性がある箇所について、家族で話し合っておきましょう。

天気が良い日などに散歩をしながら、家族で状況を確認し、いざというときの避難意識を高めましょう。

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